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ニューヨークでは、以前から行きたいと思っていた場所があった。それはこの the Morgan Library & Museum モーガンライブラリ & ミュージアム。"Library" というと、ニューヨークにある公立図書館の一つかと思ってしまうが、実は 世界有数の金融機関であるあの J.P.Morgan (John Pierpont Morgan) の創始者が収集した数々の貴重なコレクションが展示されている博物館なのだ。中は歴史的な建物と後に増築されて近代的になっている部分があった。 まず、彼の書斎に入った。John Pierpont Morgan の肖像画が机の真後ろに掲げられている。資産家らしい風格。
 
机の周りをはじめ、書斎にはさまざまな調度品が並んでいた。 そして、Morgan が座っていた椅子に座り、机に向かってみると、正面には Morgan のもう一つの肖像画。100年ほど前まで彼はここに座って仕事をしていたのだ。仕事で金融機関のお客様の中の一つとしてやり取りをしたこともあるあの J.P. Morgan の創業者がここに座っていたかと思うと、感慨もひとしおだった。
 
暖炉上にあるもう一つの肖像画の方に進んで近づいてみる。これがこれまでに何度か見たことのある、John Pierpont Morgan の肖像画だった。ずーっと見ていると、何か今の自分に説教されているような気持ちになった。 別の部屋に向かうと、膨大な書籍。 こちらの部屋も一応は "library" "書斎" ではあるが、むしろヨーロッパのどこかの国の博物館にいるような感覚に陥った。
 

天井まで装飾が施されており、ダンテ、ボッティチェリ、ミケランジェロ、ガリレオ・ガリレイ、クリストファー・コロンバス等が描かれていた。

 

ところで、2 階と 3 階の部分があり、一体どのように上の方にある書籍の部分に本を運んだり、1 階に持って来たりするのか、たまたま近くでビジターグループを引き連れていたガイドに尋ねたところ、小さなエレベータがこの書籍ケースの裏にあるらしく、そこから上の方にある書籍にアクセスすると、その場所を指差しながら教えてくれた。言われるまでは誰も気づくこともないようなこの仕掛けが面白かった。

 
中世・ルネサンスの写本もいくつか展示されていた。 そして、こちらは、“Lion Attacking Mouflon” 「羊を襲うライオン」と題された平板。19 世紀後期に収集されたものらしい。
 
さらに別の部屋に行くと、馴染みの作曲家の直筆の楽譜が展示されていて、これはモーツァルト直筆のピアノ協奏曲 第 26 番 ニ長調 K. 537 "戴冠式" の楽譜。他にもドビュッシーやフランク、ヴェルディの直筆の楽譜もあった。このような、名作曲家の直筆の楽譜まで収集していたとは。Morgan は実際に音楽に傾倒していたのか、単に収集目的だったのかは定かではないが、こんなところで意外なものが観賞できた。
 
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