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アウシュヴィッツ
クラクフから車で 1 時間弱行くとオシフィエンチム (ドイツ語名、アウシュヴィッツ) に入る。到着すると何か言い表せないような空気が迫って来て、ああ、ここに来たんだ、とうとう…といった感じで、中に入ると遠くに以前から映画やテレビ、本で見た ARBEIT MACHT FREI - (働けば自由になれる) の文字が見えてくる。
 
中はとても整然としていて皮肉にも静かで平和な印象を受けた。その広い敷地には高圧電流の流れていた鉄条網が張りめぐらされており、国別に建物が並んでいて建物の中は使用されていたベッドや衣類、写真などが見学できるようになっている。涙して建物から出てくる婦人の姿もあった。

 

ここは Gestapo というナツィ・ドイツの国家秘密警察があった場所。
抵抗する者、逃亡を企てる者はここで処刑された。

 
ビルケナウ強制収容所
また、アウシュヴィッツから歩けるほどの距離のところにさらに広い強制収容所、ビルケナウがあり、映画 "シンドラーのリスト" に出てきたあの監視塔と引き込み線を見た時には体に震えが起こった。その線路の上を数百メートル歩いて行くと、ヨーロッパのさまざまな言語で書かれた慰霊碑がある。本当に平和の尊さをかみしめた。
 
200 万人以上ものユダヤ人がビルケナウにあるガス室で虐殺された。そして、ロシア軍が近づいてきた際、ナツィはその証拠を隠すためにダイナマイトでその建物を破壊した。
 
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