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5 月の晴れ渡った日、ロンドンのスタンステッド空港からマヨルカのパルマに向かった。 |
機内はすぐに満席になった。ヨーロッパ人であれば、皆憧れるリゾート地、マヨルカ。機内では皆浮かれていた。 |
そして間もなく眼下には、地中海に浮かぶバレアレス諸島が見えてきた。 |
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マヨルカのパルマ空港に到着し、パルマの街の中心にあるホテルにチェックインした時は既に午後遅い時間だったが、すぐにヴァルデモサへ向かった。 |
パルマから車で20分程行くと、ゴツゴツと聳え立つ岩山が現れ始めた。 |
そしてすぐに、山の中腹に建つ家々や教会が見えた。その教会は、これまでショパンに関する本で何度も僕が目にしていたヴァルデモサの教会そのもので、とうとうヴァルデモサにやって来たのだ!という興奮があった。 |
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さらにヴァルデモサに近づいて行くにつれ、ドキドキと胸が高まった。 |
ヴァルデモサに着いた時には既に夕方で、メインストリートでさえもあまり人けが無く静かだったが、翌日「本番」のためにどこに何があるのかの場所を確認しておくには良かった。 |
パリでの生活から逃れ、ショパンとジョルジュ・サンドが過した修道院をとにかく探そうと、この小さな村を歩き回るが、なかなか見つからず。 |
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ショパンの本に載っていたこの鐘楼だが、ショパンが住んでいた修道院のものではなく、Sant Bartomeu という教会だった。 |
そして再び歩き始めると、家の壁を素敵な花で飾った家を見つけた。 |
だんだんと陽が落ち始め影が長くなり出し、陽が暮れる前に何とかショパンの住んでいた修道院を探し出せるだろうか、と不安になってきていた。 |
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