翌朝は早く目覚め、バルコニーに立ち、しばらく眼下に広がるアッシジの家々や青緑色のなだらかなウンブリア平原を眺めた。とても静かで、小鳥の囀りだけが聞こえ、まるで「おはよう」の挨拶をしてくれているように感じた。
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朝食後には、もちろんまず、Basilica Papale di San Francesco 聖フランチェスコ大聖堂に向かった。 | この大聖堂は、聖フランチェスコを記念して 13 世紀に建てられ、その中は、上部と下部それぞれに別の教会のある構造になっている。 | まず、下部の教会に入った。エントランスには、「平和」という言葉を 14 の言語で書かれたボードがあった。 |
下部聖堂は、全てリブ・ヴォルツになっていた。正面には聖カテリーナ礼拝堂。 | 入って左奥の祭壇には、キリストと聖フランチェスコの生涯のフレスコ画。 | 地下に下りると、聖フランチェスコの遺骸が安置されていた。 |
上部聖堂の内部は、下部とは対照的で天井が高く、イタリア画家・建築家 Giotto ジョット (1266 - 1337) による 28 個の "La Vita di San Francesco" 「聖フランチェスコの生涯」のフレスコ画で埋め尽くされた。写真撮影禁止になっていたのが残念だったが、それは見事なものだった。 外に出て、大聖堂の前には聖フランチェスコ騎士の像。 |
PAX (平和)と書かれた芝生から大聖堂と、その奥に広がるウンブリア平原を眺めた。 | 夜になり聖フランチェスコ大聖堂に戻ってみると、その姿は光が燈った柱廊に導かれ、一層雄大に見えた。 |