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ドームから地上に戻り、いよいよサン・ピエトロ大聖堂の内部へ。その荘厳で豪華絢爛さに圧倒された。 また、後陣天井からは陽の光が差し込み、神々しくその光の方に吸い寄せられて行った。
 

17 世紀のイタリアの彫刻家、建築家 Gian Lorenzo Bernini ジアン・ロレンツォ・ベルニーニの設計した祭壇には天蓋があり、その前に立ち 一礼し、暫しそこでじっくりと眺めた。細部に至るまでの緻密な装飾に魅了されしまっていると、目の前に、まるでこの大聖堂の心臓の如く光り輝く部分があった。

よーく見ると、平和の象徴、鳩が描かれていた。それを取り囲む天使や花飾り。これも ベルニーニの作品。
 
大聖堂の出入口すぐ右側には、ミケランジェロのかの有名な Pietà 「ピエタ」の像があった。大理石であるにもかかわらず、キリストの亡骸を悲しい表情を浮かべ 優しく抱きかかえるマリアの姿は今にも動き出しそうで、布の柔らかさまでもが伝わって来た。 大聖堂を出て サン・ピエトロ広場を眺めた。大聖堂とこの広場は一体化していて、140もの聖人の彫刻がコロネーズ上部に設置されており、広場中心に聳え立つオベリスクはエジプトから運ばれたものらしい。これら全てもベルニーニが設計したもの。
 
サン・ピエトロ大聖堂の前には、現在のローマ法王フランチェスコがアルジェンティン出身ということでか、アルジェンティンから来たと思われる若い人たちがアルジェンティン国旗を広げていた。
 
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