今夜のアルゲリッチのコンサート会場、ベルリン・フィルハーモニーの場所をチェックしに行く途中、the Potsdamer Platz ポツダム広場で、珍しい形状の信号機を見つけた。 1900年代前半、このポツダム広場は ヨーロッパで最も交通量の多い場所であったらしい。そのため、1924年にここに世界最初の信号機が設置され、それから 13年間に渡り、”信号の塔” の上のボックスに交通警察官が入り、手動で信号の色を変えていた。そして、2000年に当時のままの姿でレプリカとしてこの同じ場所に再建されたらしい。ただ、レプリカと言っても、通常の信号としてきちんと機能している。 今では ”信号の塔” の上のボックスには誰も乗っていないが、このレプリカを見ていると、当時の交通警察官の姿が目に浮かぶ。 |
その世界最古の信号機のレプリカの前で信号待ちをしていると、すぐ側には ベルリンの壁の断片が忽然と立っていた。 このような落書きは、当時ベルリンの壁があった時から見られたものであるが、このごく一部のものであっても、分厚くずっしりとしていて、もの凄く高い!3メートル以上あるらしい。このようなものが、155キロメートルも連なり東西を分断していたとは想像を絶する。 |
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ポツダム広場から 5分ほど歩くと、黄色いテントのような形の建物が見え始め、すぐに、あれだ!とわかった。世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地、まさに クラシカル音楽のメッカとも言える場所である。 |
ベルリン・フィルハーモニーのこの広大な敷地の入口には 立体模型の地図があり、今夜コンサートが開催される大ホールの場所を探し、それに向かって歩き出した。 |
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右側が大ホール、そして左の小さめのホールは主に室内楽用として使用されている。ただ、小さくても、建築構造上、音響上は全く同じ造りになっているらしい。 この 2つのホールは兄弟のようなもので、いずれも デザイン、そして音響品質とも、高く評価されている。 |
コンサート開演まであと数時間あるため、辺りにはまだ誰もおらず静かだった。 |
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周りを少し探索していると、テューバを持った人に遭遇。ベルリン・フィルに属するメンバか、はたまた 今夜アルゲリッチのコンサートで演奏するオーケストラ、シュターツカペレ・ベルリンのメンバであろうか。 |
会場となっている大ホールに入ってみると、ロビーの至るところにベルリン・フィルのポスターが貼られていた。 |
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ポツダム広場へ戻り、コンサート前にこの辺りで夕食を買っておこうと Mall of Berlin という、明らかに "Wall of Berlin" (ベルリンの壁) という言葉をなぞらえたショッピングモールに寄った。 |
このショッピングモールは巨大で、ファッションブランド、スポーツ用品、生活雑貨等の専門店、映画館、食料品を扱うスーパーも 2つ入っていたが、あまりに広すぎて疲れてしまいそうだった。 今夜の大事なコンサートへのエネルギー温存のため、夕食を買ってすぐにホテルへ戻った。 |
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