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そして翌日、ベルリンへ発つ日。早めに起きてニコライ教会へ向かった。

12世紀に建てられ、ライプツィヒで最も歴史があり、この町 最大の教会。

この教会での祈祷集会が民主化デモへと発展し、ベルリンの壁崩壊へと繋がっていきます。東西ドイツ統一の道を開いたところです。

 

J.S. バッハはトマス教会だけでなく、この教会でも音楽監督を務めており、彼の作品の多くは、この教会で初演された。

     
 

祭壇画は新約聖書に出てくる一幕、そして 右側に置かれている木製の十字架は、ライプツィヒに存在する品で最古のものらしい。

 

シュロの木がモチーフにされ、パステルピンクの柱にパステルグリーンの葉という、他の教会では見たことの無い 珍しい内装だった。

J.S. バッハがあそこでパイプオルガンを弾いている姿が一瞬目に浮かんだ。

 

その後、ライプツィヒ中央駅へ向かった。名残惜しい気持ちを抑え、この "音楽の都" に別れを告げ、11時16分、高速鉄道 ICE 694 にて ベルリンへ。

ベルリンまでは 1 等車でビジネス客ばかり、しかも "Quiet Zone" という 睡眠、仕事、読書などに集中したい人向けのエリアの座席を予約していたため、75分間の行程は 列車の微かな走行音と車掌のアナウンス以外音も無く、水を打ったようにしんと静まり返っていた。

 
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