翌日は早めに起き、フランクフルト中央駅に向かった。 | ホームには、まだ ライプツィヒへ向かう高速鉄道 ICE 1557 は来ておらず、乗車する両の場所を確認し、その両を目指しゆっくりと歩いた。 | |
澄みきった青空だったが、2 月下旬でまだ凛と張り詰めた空気の朝だった。 |
9時23分、この国で唯一 超高層ビルのある町をあとにし、"音楽の都" へ。 | |
1 等車で早朝ということもあり、乗っていた両には数人のビジネス客以外ほとんど誰も乗っていなかった。 | 温室効果ガスの削減のため、ドイツはここ数年 最新鋭の風力発電の設置を進めていることは知っていたが、ライプツィヒまでの車窓からは何度もこのような多くの風車が見られた。 | |
途中、アイゼンナハに停車し、ほんの少しでいいから降りたい衝動に駆られた。アイゼンナハ、J.S. バッハが生まれた地である。 | 無情にも電車は動きだし、心の内で「また今度に…」と呟くだけであった。 | |